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ハリー・ポッターと龍宮の姫巫女

第15章 姫巫女と大祓儀式


「……ありがとう、ヒマワリ。でも、ヒマワリの思い過ごしだよ。わたし、別に何にも巻き込まれてなんて、ないから。大丈夫……大丈夫だよ」

 ――さ、寝よう?

 誤魔化せたとは思えない。
 事実、ヒマワリは納得がいかないように、少しだけ目を伏せた。
 心配性で優しいこの子を、巻き込みたくはないから、優しい嘘ではぐらかす。

「……ほんとうに、大丈夫なんですの?」

「本当に困ったことがあったら、ヒマワリを頼るね?」

「本当に?」

「うん、本当だよ」

「約束ですよ、シオンさま」

 指を絡めて、約束の儀式を取り交わす。

「絶対に、約束ですからね」

 何度も念を押す少女に苦笑しながら、二人は布団に入った。

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