第6章 ★風邪を引くのも悪くない(寂雷先生)
「寂雷さん具合どう~?お粥食べれる~?」
「ん、かなたちゃんありがとう」
「これぐらいいつでもするよ~?」
「医者が風邪を引くなんて...かなたちゃんまでお休みさせちゃってごめんね」
「疲れが溜まったんだよ、きっと!私は寂雷さんと一緒にいれて嬉しいよ!病院の先生や看護師さん達は私達が付き合ってるの知ってるし、皆に知らせといてよかったね!先生のこと看病してあげてって言ってくれたの!はい、あ~ん」
「皆には後で、お礼をしないとだね。ん、美味しいね、ありがとう。なんか恥ずかしいな、食べさせてもらうなんて...」
「えぇ、寂雷さん照れてるの?可愛いぃ」
「こら、大人をからかうんじゃありません」
「は~い、食べ終わったの片付けてくるね!」
私と恋人であるかなたちゃんは、同じ職場で働いている医者とナースだ
めったに風邪を引かない私だが、ここ最近は忙しすぎたせいか具合が悪くなってしまった
恋人に看病されるというのは、とてもいい気分になるね
風邪を引いてるせいなのか、いつもよりも彼女に甘えたくなってしまう
ご飯を食べたら眠くなってしまったよ
私の意識はそこできれた
「寂雷さ~ん、...あれ、寝てる?」
「.........」
「寝ちゃってる、ふふっ、寂雷さん可愛いなぁ、写真撮っちゃお!」
「.........」
「...よし、OK!寂雷さん見てたら私も眠くなってきちゃったなぁ、一緒に寝よー、おやすみ」
「...ん、んん~、え、かなたちゃん!?なんで」
あれから眠ってしまってたんだね
いつの間にか彼女も隣で眠っていた
「!!!?、かなたちゃん、それわざと...?」
毛布を捲ると、純白のベビードールを身にまとって眠っているかなたちゃんの姿があった
「かなたちゃん、起きて~」
「............」
何度身体を揺らしても、起きる気配が全くない
困ったなぁ、ずっとその格好でいられたらガマンできなくなるよ
かなたちゃんの着ているベビードールは、ふわふわとしていて、下着が見えないワンピースになっている
可愛いかなたちゃんにとてもよく似合っていた
「...じゃくら、すき」
「え、っと、今のは寝言?」