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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第7章 桃色の花


楓side



いよいよ暗部養成部門・根に所属し、今日から修行を始めることになっている。

「今日からよろしくお願いします!」

メンバーに元気よく挨拶をするとちらほらとこっちを見てくれる人はいたものの何も言われないまま皆自分の作業に戻ってしまった

(こ、こんな所にサイはいたの!?)

初対面の時、私は根に向いていないと彼が言ったのを思い出した。

(ふふっ、確かに向いてないのかも?頑張らないと!)

ダンゾウ様は忙しいので、施設の説明などは根のメンバーがしてくれた。

「楓?だっけ?私、夏堀ヒマリっていうの、今日からよろしくね!ここがあなたの部屋!」

ヒマリちゃんは部屋まで来た瞬間さっきまでの怖い表情をやめ、話しかけてくれた。

(や、優しい!)

誰一人として自己紹介をしてくれなかったのでそれだけで嬉しくなる。

「私、立花楓です。よろしくお願いします!」

毛先がくるんと巻かれたツインテールのヒマリは、栗色の髪を揺らしながら首を傾けてニコッと笑った

「多分年齢も近いし、そんなに固くならないで!私も実はここ入りたてなの!もー皆だいぶ冷たいからさ〜…、気が滅入っちゃって。楓とは仲良くできそう。ほんとによろしくね!」

「入りたてなの!?そっか、お互い頑張ろうね、ありがとう。」

優しく迎え入れてくれた彼女に対して、私はこの子とは仲良く出来そうだなぁなんて思っていた。
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