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覇者×ト×敗者

第7章 スキップ×ステップ×ターン!


その後も審査は続いた。
ヒソカ程上手い人はいなかったが、結構合格者がでている。
トンパは失礼ながら見た目通り下手で脱落してしまったが、あの酔っ払いみたいな踊りでは仕方なかろう。
三次試験の結果は、

「合格者22名! お疲れ様でしたァ〜〜!!」

純粋に上手さで合格出来たのはヒソカだけだろう。後私も。
他は動きが面白かったから受かったに違いない。
何故なら、合格を言い渡された者が踊っている間、ズーリィはお腹を抱えて大笑いをしていたからだ。

一時はどうなるかと思ったが、無事に合格出来て良かった。
他の受験生達も皆ホッとした表情を浮かべている。

「次の試験は引き続きこちらのビル内で行いまァ〜〜す!!」

ズーリィはそれだけ言い残して退室した。
入れ替わるように入ってきた黒服の係員の指示に従って移動する。
恐怖のエレベーターで数階降りて着いたのは大広間。
だが、ただの部屋ではなく少し特殊だった。

先程いた洗練された雰囲気が漂う部屋とは違い、壁の一面に飾られたあらゆる種類の武器。
床には絨毯ではなく石版だ。
これだけで次の試験内容が予想できた。

「くっくっくっく❤︎」

この隣の男も既に分かっていて殺気が溢れ出ている。
今までにないくらい嫌な予感がする。
ヒソカから突き刺さるような殺気に耐えられず距離を取った。
他の皆もヒソカからなるべく遠くにいようと距離を取っている。


この後起こる惨劇は、私の予想を遥かに上回る事だと、この時は知る由もなかった………



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