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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第2章 殺風景な部屋


一通り聞いたところで、まずは自室の彼女の身長等を計り、そして面倒だがひとまず一番近いスーパーで一通り買い揃えた。
終始色んな人に変な目で見られた以外は特筆するべきこともない。
世話になった生徒にと菓子を買い、自室に戻った。
たまった仕事を終え、彼女に部屋着を着せた。
「さすがだ、丁度いいな」
「……」
感心しているが、当の本人は相変わらずぼんやりとしている。
ぐー、と腹が音を立て、空腹を恥ずかしそうに訴える少女を見た。
「コンビニ飯で悪いな」
施設に預ければ少しはまともな食事を取れるだろう。
それまでは辛抱してもらうしかない。


翌朝、職員会議で1枚いつもより書類が多かった。
「近所のスーパーにて不審者がいたそうだ。
真剣に吟味して婦人服と下着をじろじろ見ながら買っていたそうだ。
特徴は細身の長身、全身黒の服を…」
こんなプロの揃う学校の近くで痴漢行為、なんて、馬鹿げた話が持ち上がった。
見掛けたら捕獲、もしくは通報を、と付け加えられ、会議は終わった。
廊下からざわざわといつも以上に騒がしい声がする。
「なんだ、うるさいぞ」
早く座れといつも通り、我が教卓へと脚を向け、いつものありふれた光景を眺める。
「?」
何故か、敵意を感じる。
「先生……昨日スーパーに不審者って……」
「先生じゃ?」
「……………」
ああ、と納得がいった。
そして、女子達の、敵意の視線は、しばらく止むことはなかった。

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