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かぐや月

第15章 であい


「今夜は久しぶりのお泊まり会だね」

 今日は紅郎くんが地方ロケに泊まり込みでいってるため、私は美咲ちゃんとお泊まり会を決行した。守沢くんも仕事でいないと聞いていたので問題ないだろうとのことで今回は美咲ちゃんと守沢くんのお家でお泊まり会になった。

「あれ?」
「どうかしたの?」
「電気ついてる…」

 2人の家の前に着くと、電気の明かりが見えたから思い切って中に入ってみると…

「む? 美咲、それに水瀬さんもおかえり」
「ただいま。あれ、千秋くん、今日泊まり込みじゃなかった?」
「それは明日からだぞ?」
「ふぇ!? もしかしなくても、間違えちゃった!?」
「あー…じゃあ、私、帰った方がいいかな?」

 当然のようにリビングで特撮を見つつ、なにかの本を読んでいた守沢くんが出迎えてくれた。美咲ちゃんは顔を青くしてどうしようと慌ててるけど、こうなると私はお邪魔になってしまうので帰ろうかなと思っていたら…

「…今日はお泊まり会の日だったか? それはすまないことをしてしまったな…もう夜も遅いし、良かったら水瀬さん、このまま泊まっていかないか? 俺は客室で過ごすぞ」
「でも、家主を差し置いてそんなこと出来ませんよ。私、ほんとに帰りますよ?」
「「夜道は危ないからダメ(だ)!」」

 2人そろって言われてしまい、更にはこうなったら守沢くんも混ざってみんなで楽しもうということになってしまった。
 3人で夕飯の支度をして、夕飯を食べながら色々と話した。


「そういえば、水瀬さんと鬼龍はどんなきっかけで交際したのだ?」
「あ、それ、私も気になってた」
「あれ、言ってない?」
「言ってないよ?」
「鬼龍に聞いても色々あってとしか言わなかったからな」

 てっきり守沢くんには話してるものだと思っていたし、私自身も美咲ちゃんに話したような覚えがあったんだけど…勘違いだったかな?

「そんなに大したことでもないよ?」
「そうなのか?」
「うん…きっかけも些細なところからだし…」
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