第7章 病は気から
「そろそろ出るか」
その後はバスタオルで身体を拭いて、着替えを済ませてからあやの髪をドライヤーで乾かした。髪が長いから乾かしてからは邪魔にならないようにいつものお下げ髪に結っておいた。あとまた風邪をぶり返さないように自分の髪も乾かした。
「……ちょっと待ってな」
次に飯でも作ろうかと思ったが、あやが風邪にならないようにかけるものを取りに寝室に入ったが、ぐちゃぐちゃになってる布団のシーツを見て、一旦タオルケットを持ってソファに眠らせたあやにかけてからシーツを洗濯することにした。一応替えのシーツもあったから布団にはそれをつけた。
「はぁ…やっちまったな…」
汗や汁でぐちゃぐちゃになったシーツはなかなかシュールだった。いや、これまでもあったが、それ以上だった。我ながら恐ろしいと思う。
シーツを洗濯機に突っ込んでから、改めて夕飯の支度をすることにした。とりあえず冷蔵庫見るか…
飯ができた頃にはあやも目が覚めて、すごい謝られてしまった。