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残酷で美しき世界の中で

第41章 昔話


ヒストリア「それが母が私に発した最初の言葉。それ以来母は家を出て他の場所で暮らし始めました。そして5年前のあの日…ウォール・マリアが陥落して数日経った夜、私は初めて父と会いました」

ヒストリアの父、ロッド・レイスは帽子を取ると口を開く

ロッド「初めましてヒストリア。私はロッド・レイス。君の父親だ」

ヒストリア「その男性はこの土地を納める領地の名を名乗り、数年振りに見る母は酷く怯えている様でした」

ロッドはヒストリアと視線を合わせる為に屈む

ロッド「ヒストリア、これから私と暮らそう」

母が先に階段を降り、ヒストリアはロッドと手を繋ぎ外へ出る
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