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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「・・・政宗殿」

「っ・・・」


彼の背に私の心臓をつけるようにして、背後から身を寄せた。

この心臓の音を聞いてくれ。

お前のそばに私はいる。

政宗殿の不安な顔は、見たくない。

私も一緒に背負いたい。

こんなときだからこそ、不安を分け合いたい。


「政宗殿、心配せずとも片倉殿は死なぬ」

「・・・・・んなこと分かってる」


動揺しているのか、彼の声は低い。


「だから私も死なぬ」

「・・・」

「なんとしても生き延びて、お前の側にいる。約束する」

「・・・紫乃。お前・・・」


政宗殿は、彼の腹の前で組んでいる私の手に触れた。

その手からじわじわと感じる。

彼が抑えていたもの。


「・・・小十郎がいなくなった途端、俺は兵を減らした」


抱き締める腕に力を込めた。

彼の正直な気持ちを聞いた途端、想いが溢れてしまいそうだった。

片倉殿に頼っていた自分。

いなくなったことへの喪失感。

それを誰にも見せることができなかった責任の重さ。

それが彼の背から伝わってくる。

ああ、こんな彼に、私は私の死を見せようとしたのだ。

そんなこと、政宗殿はちっとも望んでいないのに。


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