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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「・・・その、軍議のとき、筆頭が仰ってたんだが・・・紫乃さんは大阪には連れて行かねぇって」

「なっ・・・」

「ついてこようとしたら追い返せって忠告を受けてんだ。・・・だから俺には・・・」



そんな・・・

政宗殿、本気なのか?

ここで伊達軍を離れることなどできない。

政宗殿にはそれが分からぬのか。

なぜそんなに私を拒否するのだろう。


「筆頭、ああ見えて、本当は気が気じゃねぇんだ。片倉様が拐われて落ち着かねぇところに、紫乃さんまで何かあったら、って・・・」

「だからこそだ。片倉殿のいない今、伊達軍の総力を決してアイツの背を守るべきじゃないのか」

「それはもちろん分かってっけど・・・でも、紫乃さんは伊達軍じゃねぇだろ?」

「っ・・・文七郎!」


なぜそんな突き放すようなことを言うのだ、文七郎。

私はもう伊達軍の一員だと、何度も励ましてくれたのに・・・



「俺たちとは違う。筆頭にとって、紫乃さんは伊達でも武田でもねぇ。特別なんだ」

「・・・っ」

「筆頭のこと好いてるなら、筆頭のために死ぬなんて言っちゃだめだ」


・・・でも。

でも、私はっ・・・


「あ、おい! 紫乃さん!」


文七郎との話を中断し、政宗殿がいる広間へと駆け出していた。


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