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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「だっ、だから、その・・・たぶらかす、という表現は訂正してほしいというかっ・・・とにかくそれは間違いでっ・・・」

「俺にだけはこうされてもいいってわけか?」

「良いとは言ってない! でもっ・・・仕方ないだろう! お前といると、なぜだか何も考えられなくなるっ・・・。勘違いするな! それはこの体が勝手に抵抗できなくなってしまうだけで、別に私が政宗殿を臆しているわけではないのだぞ!」


恥ずかしくてくるくると口が回る私に、じりじりと距離を詰めてくる。


「っ・・・アンタ、それ、無意識で言ってんのか?」

「な、何がだ! ・・・お、おい、な、なんでそんな息が上がってるんだ!」


奴の体の下から後ずさりして逃げ出した。

お互いの吐息がかからないくらいに距離をとると、少し涼しくなったようにさえ感じる。


「フッ、まあいい。じゃあそういうことにしといてやるよ。今日のところはアンタの粘り勝ちだ」

「政宗殿・・・!」

「だが一つ条件を飲みな。・・・今、ここで、お前からkissしろ」

「っ・・・」


全然分かってないじゃないかこの野郎っ・・・


「政宗殿っ、それはっ・・・」

「できねぇっつんなら、さっきの続きをおっ始めるぜ?OK?」


・・・ち、ちくしょう・・・

ゴクリと唾を飲み込んで、奴の顔を見据えた。

・・・あの野性的な唇に、私から接吻しろというのか。

なに考えてるんだ本当にっ・・・


「・・・・っ」


でも、こうして奴の唇を見ていると、なんだかっ・・・

なんだか、変になってくる。


「・・・・」

「そうだ、それでいい。来な」


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