• テキストサイズ

【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「・・・ふぁ・・・政・・・んっ・・・」


奴の唇は、私の唇をじわりじわりと侵食していった。

それは前またいに噛みつくような乱暴なものではなくて・・・

まるで、一つの飴玉を二人の唇で溶かしているような、甘くて優しいものだった。


「・・・はぁ・・・んっ・・・!?」


─っ・・・

口内にぬるりとした熱い感触が滑り込んできて、それが政宗殿の舌だと分かると、私は奴の胸板をドンドンと叩いて抵抗した。

こんなの、こんなのはもうダメだっ・・・

体中が、溶けてしまいそうだっ・・・


「ハァッ・・・なんだ? もうバテちまったか?」

「・・・っ・・・い、い、いきなり何をするのだっ・・・!」


政宗殿は私の体を解放すると、ペロリと自身の唇を一舐めして、立ち上がった。


「久しぶりなんだから、このくらいさせやがれ」


頭がクラクラしたまま私も立ち上がった。

じっと奴の顔を見たあと、私は自分に絶望した。

ああ、ここへ来た時点で、私はもうダメだったのだ。


───私の目にはもう、政宗殿はひどく男前にしか映らなかった。



/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp