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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第3章 交錯する想い




「……で!二人はどういう関係なのかな!?」


百の質問に、ももりんを飲んでいた天はゴホッゲホッとむせ始めた。


『どういう関係っていうか……天、言ってもいい?』

「ゴホッ……別に」

『あのね』

「ちょっと待って!……心の準備させて!」


零の言葉を遮り、百が深呼吸を始める。
そして、零の顔を見つめて、言った。


「……うん、いいよ、オッケー……。」

『うん、あのね』

「………、」

『天とは、』

「………、ウン」

『―――幼馴染なの』


零の口から出てきた言葉に、百はきょとん、としている。
しばらくの間を置いてから、百はいつもより更に大きな声を出した。


「うっそお!?!?幼馴染!?!?今まで全っ然仲良くなさそうだったじゃん!?」

『ちょっと、昔喧嘩しちゃって。それから口聞いてなかったの』

「あらら……そういうこと……。なんだよ、言ってくれればよかったのに!」


はあ、とため息を漏らしてから百はももりんをぐいっと飲み干した。


「よし、ユキに連絡しなくちゃ。天もちゃんと楽と龍に連絡するんだよ。詳しいことは言わなくてもいいけど、絶対心配してるだろうから。零も、社長とマネージャーには報告すること。いいね?」

「『はい……』」

「それと、二人はこれで仲直り。何が原因で喧嘩したかはわかんないけど、これからはモモちゃんに免じて仲良くすること!いいね?」


百の言葉に、零と天は驚いたように顔を見合わせた。


「ほら、息ぴったり!さすが幼馴染属性」


百の言葉に、驚いたように顔を見合わせていた二人は、ぷっと笑った。


――久しぶりに見る、優しい笑顔。

――久しぶりに見る、大好きな笑顔。


「返事は?」

「『……はい』」



天と零の返事に、百は満足そうに微笑んだ。


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