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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第3章 交錯する想い



三人はこそこそとクラブを脱出し、周りに人がいないことを確認してから急いで百の車に乗り込んだ。

天が車の扉を閉めた瞬間。

百が、すぅと息うを吸ってから、叫んだ。


「零のバカ!!!!」

「『!!』」


あまりの大きな声に、天と零は咄嗟に自分の耳を押さえた。


「どれだけ心配したと思ってんの!?天から連絡がなかったら、どうなってたか……!もう、これからは誰かと遊びに行くの禁止!!」

『ご、ごめんなさい……』

「そうだよバカ!!あれだけ口うるさく言ったでしょう?どうしてキミはすぐそうやって人を信用するの!?」

『……天まで……ごめんなさい……』


零はしゅん、と落ち込んで俯いてから、はっと気付いたように顔をあげる。


『ていうか百!怪我はないの?血、すごいついてるし……』

「ん?ああ、平気平気!いやー、個室でよかったよ……誰かに見られたら大変なことになってた……!頭に血がのぼって考えるより先につい手が出ちゃった。バレたらおかりんに怒られる……!怖い怖い!」

「…ボクからしてみれば百さんの方が怖いんですけど。…百さんって一体何者なんですか?」

「いや~、それほどでも!って、とりあえず、いろいろ話も聞きたいので……。オレの家帰ろっか!」



そうして三人は百の家へと向かったのだった。



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