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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第9章 STARDAST MAGIC




『…て、天!?』

「そんなに驚くことないでしょう。ずっとここにいたんだけど」

『みんなと一緒に位置についたんだと思ってた…』


零がそういえば、天はふ、と優しく笑ってから、零の頬っぺたをむに、とつまんだ。


「首謀者のキミが、そんな不安そうな顔しててどうするの」

『…ひたた!首謀者って…!わ、わかった!ちゃんと自信満々な顔するから離してっ!』


むにーっと頬っぺたを引っ張りながら、天はくすくすと笑っている。
そんな天の表情を見ていれば、さっきまでうまくいくかな、なんて思いつめていた気持ちがすっと楽になった。


『ありがと、元気でた。頑張ろうね、天!!』

「そうだね。まあ、頑張るのは二階堂大和なんだけどね」


この作戦の要である、大和の演技―――けれど、彼の演技に関しては、絶対的な自信があった。なにしろあの千のお墨付きだ。抜群の演技力を持つ彼ならば、きっとうまくやってくれるだろう。

時計を見れば、そろそろRe:valeが会場入りする時間だ。

零と天は顔を見合わせ頷くと、作戦開始だとでもいうように互いの位置へと駆けた。


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