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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第9章 STARDAST MAGIC




ついに迎えた、ゼロアリーナこけら落とし―――。


初日、二日目と会場は満員御礼の大盛況。TRIGGER、IDORiSH7共に伝説のステージに相応しい、特別な熱い姿を見せた。


そして、最終日―――。

脅迫状まで届いた、Re:valeの五周年記念コンサートがやってきた。





会場入りした零が控室に入れば、そこにはすでにIDORiSH7とTRIGGERのメンバーが全員揃っていた。
おはようございます、と口々にかかる挨拶に答えてから、零は真剣な表情で椅子に腰掛けた。


『みんな、作戦の内容は大丈夫?』


零の問いに、一同はばっちりだとでも言うように大きく頷く。

Re:valeのために、零の提案でドッキリ作戦を計画していたのだ。

作戦の進行を確認してから、一同はそれぞれ位置に着き始める。

そんな彼らの背中を見送ながら、零はすう、と深呼吸をして、ぼそり、と小さく呟いた。


『…大丈夫…だよね……』

「―――大丈夫。きっとうまくいくよ」


突然背後から聞こえた声に驚き振り返れば、そこには天が立っていて。


――九条に会って以来、天とは少し気まずいままだった。
九条に会った日に何度も電話を掛けたがつながらず、以来天にやや避けられているような気がしていたから。

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