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先生、好きです。【R18】

第1章 イケメン教師と学年1の王子様


颯太side

「飯塚・・・何してる・・・」

「見て分からなかった?キスだけど?」

晃は我慢出来なくなったのか、宏の胸ぐらを掴みあげた。

「なんでそんなに怒ってんの?キスしただけなのにあんたに起こる資格なんてある?もう恋人でもないくせに。」

「お前・・・っ!」

晃が殴ろうと拳を上げる。
その瞬間、宏が不敵に笑うのが見えた。

「っ!晃!やめろ!」

俺は晃の腕を掴み抑える。

「颯太さん?何を・・・」

「馬鹿か!?体罰で訴えられるぞ!?」

宏は恐らく、それが狙いだろう。
それで晃に教師を辞めさせる。

晃は納得がいかないまま腕を下ろす。

「・・・宏も・・・もうやめろ。何か企んでるんだろ?」

「チッ・・・」

舌打ちをして顔を背ける。

「お前らは仲良く出来ねぇのかよ。教師と生徒だろ?」

「コイツと仲良く出来るか。」

「颯太さん、俺、コイツ嫌いです。生意気だし。」

「あー分かった。仲良くしなくていい!せめて喧嘩はしないでくれ!」

2人とも俺の方を向いて首を傾げる。

「元はと言えば颯太さんが悪いんです。」

「は?」

「そうだな。颯太が早く選ばないからこうなる。」

「はい?!」

「颯太さん、どっちが好きですか?」

「選べ。」

選べって言われても・・・
どっちが好きなんだ?俺は・・・

「お、俺は・・・」

どっちか・・・選ばないと・・・

でも・・・

「選べない・・・ごめん。」

「どうして?・・・」

「それは・・・」

「・・・他に付き合っている人がいるとか?」

「・・・うん。」

嘘をついてしまった。
でもこれで諦めてくれるはず。

「嘘だ。この前はいないって言った。」

ギクッ!

そうだった。
どうしよ・・・

「いないって言ったのが嘘かもしれないだろ。・・・わかりました。」

「晃・・・信じてくれるのか?」

「うーん。100パーセント信じたわけではないです。だから・・・今度教えてください。俺たち2人に紹介してください。そしたら納得します。」

「・・・え?」

「なに?ダメなの?」

「いえ・・・大丈夫っす・・・」

宏の圧が怖くて断わらざるを得なかった。
まずいことになった。

けど、この2人を納得させるためにはするしかない。
どうにかしないと・・・
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