第5章 先輩編
初会話ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・今日こそは!
「は、隼人先輩っ! これ・・・うおっ!」
「王子ー!このタオル使って?」
私はドドドっと迫る女子の群れの勢いに負け、外にはじき出される。
「ありがとう」
女子マネージャーさんからタオルを受け取ると、隼人先輩はふわりと笑った。
・・・また負けちゃった。
サッカーの練習の間の休憩時間は修羅場である。
なぜなら、『誰が王子にタオル (又はその他) を渡すか』という女子マネージャー内での戦争が行われるからだ。