第6章 映画館へデート
本編が終わりエンドロールが流れて、現実に戻った。
流石、前回大ヒットした事もあり、今回も期待を裏切らない面白い作品だった。
主人公の俳優さんがたまらなく華麗で、そして格好良い。
思わず、感嘆の吐息を漏らしてしまう。
スケアさんの方を見れば、
面白かったようで、
満足気なお顔をしている。
二人で会場を後にして外に出た。
手は、席を立つ時に離れてしまった。
(そりゃそうだ…)
少し残念だったが、気を取り直して、スケアさんに居酒屋に誘ってみることにした。
「スケアさん、これからどうしますか?ここからだと、居酒屋しか無いけど、良かったら行きませんか?」
「うん、いいね。行こっか。」
笑顔いっぱいで答えてくれる、
優しいスケアさん。
私も満面の笑みを浮かべて
熱い瞳を向けていた。
ここから一番近い場所は
歩いて二、三分の、
チェーン店の居酒屋だ。
「じゃあ、行きましょう。」
二人で居酒屋に向かった。