第12章 新しい人生
「あ、アンダーテイカー。」
「ん〜?」
「…シエルが…悲しんでる…から…。」
「…から、どうしたんだい?」
「も、戻してあげて。よくわからないけど、シエルの言う通りに」
「ナツキ、それじゃあ話が違うじゃないか。」
「え…?」
アンダーテイカーは私を強く抱きしめた。
「ナツキ、君は何が起こったのか、理解できていないと思うけど、小生が君の魂を戻したんだ。」
「たま…しい…?」
「そう。」
「シエルは…戻さない方が良かった…の…?」
「っ…あぁ…。」
「…じゃ、じゃあ…魂を…また戻せば」
「それはダメだよ。」
「え…?ど、どうして…?」
私が聞くと、アンダーテイカーは少し考え、答えてくれた。
「小生が困る。」
「え…?」
「魂を戻すのには…そうだなぁ……3日はかかるんだよ…。」
「そ、それでもいいから、戻してほしい…。」
「ふぅん……別に…かまわないけど、ナツキは好奇心が旺盛だからねぇ。この3日、余分なことを知らないといいけど。」
「余分な…こと?」
「そう。だから、3日間は外に出ないようにしないとねぇ…。」