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*Forbidden Love*【R18】

第2章 来栖 龍之介・壱





瞳さんの口から出た信じられない言葉…

(泉と別れて瞳さんと…?)

そもそも俺と泉は恋人同士ではなく、奴隷と御主人様という主従関係…俺が彼女から逃れる事など出来ない。


「何か理由があって百合香ちゃんと離れられないなら…私が彼女を説得してあげるわよ?」

「…え……」

「来栖くんが私のものになるって約束してくれるならね…?」

「……、」

そう囁きながら俺の唇をなぞってくる瞳さん。
彼女の言う通りにすれば、俺は泉から解放される…?
もうあの蔑んだ目で見られる事もなく、束縛される事もなく、人間としての尊厳を取り戻せるのか…?


「私ならちゃんと来栖くんの事可愛がってあげるし…今日みたいにいつでも好きな時にセックスだってさせてあげる…」

「っ…」

耳元で囁かれる甘い誘惑。
俺は…俺は……


「…来栖くん……?」

起き上がって彼女の体を引き離す。
俺が当然誘いに乗ると思っていたらしい彼女はひどく驚いていた。


「すみません…、俺……」

やっぱり俺は泉じゃなきゃダメだ…
どんなに馬鹿にされようと、時にはクズだと罵られようと…
彼女の視線、甘い声、魅力的な体、高圧的な態度…
その全てが俺を魅了して止まない。
俺を好きなようにしていいのは泉だけなんだ…


「…そんなに百合香ちゃんの方がいいの?」

「……、はい…」

「そう…残念」

「………」

「良かったわね、百合香ちゃん」

「…?」

不意にドアの方へ視線を向ける瞳さん。
すると突然ガチャリとドアが開き、1人の女が部屋の中へ入ってきた。


「なっ……泉!」

「………」

そこに立っていたのは腕組みをしている泉で…


「な、なんでお前が…!」

「そんな事より…ずいぶんお楽しみだったようですね……社長?」

「っ…」

冷たく突き刺さるようなその視線に体が固まる。
一体どうなっているんだ…?


「ごめんね来栖くん…私たち、ちょっとした賭けをしていたのよ」

「…え……?」

「あなたが私を取るか、百合香ちゃんを取るか…」

「……、」



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