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*Forbidden Love*【R18】

第2章 来栖 龍之介・壱








「ねぇ来栖くん…また私と会ってくれない?」

「…え……?」


情事の後…
着替えを済ませた瞳さんが不意にそんな事を言ってきた。
確かに彼女はそこらにいる女と比べれば魅力的だ。
けれど俺たちの関係は今夜一度きりという約束だったはず…


「百合香ちゃんには怒られちゃうかもしれないけど……私、来栖くんの事気に入っちゃったの」

「……、」

「あなただって感じたんじゃない?…私たちの体の相性がバッチリだって事」

「そ、それは…」

そう言われると何も言い返せない。
その証拠に、ついさっきまで俺たちは何度も体を重ねていたのだから…


「勿論百合香ちゃんからあなたを奪う気なんてないわ…。ただ…時々私と会ってくれないかしら?」

「ん…、」

俺の首に両腕を絡ませてきた彼女が唇を重ねてくる。
その腕を振り払うのは簡単な事なのに俺には何故かそれが出来ず、気付けば彼女からのキスに応えていた。


「ふふ…来栖くんもその気になってくれた…?」

「……、」

「…また連絡するわ」

そう言ってもう一度触れるだけのキスをした彼女は、ひと足先に部屋を出ていく。


(…何やってんだ俺)

こんな事が泉にバレたら洒落にならない。
頭ではそう解っているのに…









「社長…昨日はずいぶんお楽しみだったみたいですね」

「っ…」


翌日。
いつものように社長室で執務をこなしていると、背後から泉にそう声を掛けられた。
一瞬ドキリと焦ったが、彼女の口から出てきた言葉は俺を咎めるものではなくて…


「瞳さんから連絡を頂いたんですけど…彼女『とても満足した』と仰っていたので」

「…そ、そうか……」



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