第4章 なんか急展開なんだが。
「あっ、燕くん!来てくれてありがと!」
廊下で真紅に会う。
「遅くなってすまん。で、話ってなんだ?」
「それが……えと、長くなりそうだし、あんまり人に聞かれたくないんだ……。なんかいい場所ないかな?」
長い話って何なんだ……。俺はこいつといるだけで、なぜか喉がヒリヒリするのに。
「ファミレスとかどうだ?」
「ううん、友達とかじゃなくて、知らない人にも聞かれたくないというか……そのう……うーん」
一体何なのか。だが、逆にそこまでの話となると、気になるな。
「じゃあうちに来るか?親は仕事に行ってるし、妹は部活があるから帰りが遅くなるはずだ。」
うちに誰かを招くことなど、滅多にないが。
「やった、そうしてもらえると助かるな!」
そんなこんなで、俺は真紅とうちで話すことになった。