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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第7章 前を向く1年3ヶ月




彼が居なくなって1年と3ヶ月が過ぎた



私は彼の居なくなった後にも続けていたアルバイトの給料、はたまた昼間のコールセンターの給料にも殆ど手を付けていない事もあり


痩せ細ってガリガリの身体とは裏腹に人生で嘗て無い程の貯蓄を手に入れていた


私はその貯蓄を惜し気もなく使い探偵を雇ったのだ

しかしその道程は険しい物だった

流石は有名連載を持つ大先生

私の見た目も相まって変質的なストーカーだと思われてしまう様でなかなか請け負ってくれる探偵は見付からなかった

私は別にストーカーでは無いし先生を刺すなんて過激な思考は持ち合わせていないが

心優しく人生を棒に振ってはいけないと斜め上の説得をする人や門前払いの人まで様々だったが私はめげなかった

先生のストーカーと言うならば私は最早次元を越えたイルミさんのストーカーかもしれない

会った時に彼に引かれるかもしれないしもしかしたなら向こうに行けたとしても会えないかもしれない


しかし今はそんな事は考えずに先ず彼と再会出来る鍵を手に入れる事が先決だと思った


私は来る日も来る日もインターネットや電話帳から探偵事務所に電話をかけ続け

遂に協力してくれる探偵を発見しそこから先生を発見する迄は非常に迅速だった


探偵を見付け出すのに1ヶ月かかったにも関わらず先生の居場所はあっさり一週間で発見出来た


そして私は隙を見ては新幹線に乗り先生の元を訪ね続けた

勿論全く取り合って貰えず門前払いを受ける日々

私は先ず見た目をどうにかまともに戻そうととにかくしっかり食事を取り体重を5キロ戻した

それでもまだガリガリだが頬の痩け具合は幾分かマシに成った

雨の日も風の日もチャイムを鳴らして頭を下げる日々

しかし私の心は希望に満ちていた



先生が此所に居ると解っているならば彼へと続く扉は目の前だ




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