第3章 酩酊の色【アイザック・★】
どうして、こうなったんだろう。
さっきまで、ふたりでお酒を嗜んでいたのに………。
「アイザック・・・やっ、あぁ、ん………っ、あっ!」
のしかかってくる細身だけれどキレイに筋肉のついた身体も
彼女の身体を這い回る掌も、既に熱に染まっていて。
それは先刻の酒のせいなのか。………それとも。
「嫌じゃないでしょ。俺だけを見てて・・・ンッ」
胸に吸いつくと、途端に甘い悲鳴が零れた。
「やっ、あっ………んンっ!」
形ばかりの抵抗を声に載せる唇は、塞いでしまえばいい。
ただ今は、もっと深くまで彼女に触れていたい………。
そんな熱に染まった思考にのみ支配されて。
ちゅ、ちゅるっ、と胸に吸いついたり。反対の胸は捏ね回して。
「気持ちいいでしょ………?」
快楽に頬を染めながらも、ふるふると首を振る。
そういう反応が男を煽るってこと、アンタは知らないの?