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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第17章 真実











冬の寒さはだいぶ薄れて、日だまりが増えてきたみたい。
最近、屋上にばっかり来てるなぁ。

桜の花びらが春風に飛ばされる。
それを目で追っていると、桜色の髪が視界に入った。


「瑠衣」

「……」

「もうっ無視しないでよー!」

「はいはいはい、何ですかさつきサン」

「菅原くん、今日アメリカに帰るんだって」

「そうなんだ」

「…お見送り行かないのっ?」


さつきの少しからかいを含めた声に、溜息で返してやる。


「何でそんなに楽しそうなのさ…菅原くんのこと嫌ってなかった?」

「だって可愛いじゃん!好きな子いじめちゃうなんて」

「あのねぇ……」


さつきがこんなに浮かれ気分なのは春のせいなのか、そういうことにしていいかな。

首をだらんと後ろにやると、また桜が横を通り過ぎた。








菅原連。
彼に告白されるなんて本当に想像もしてなかった。
ずっと好意とは反対の感情を向けられていると信じて疑わなかった。










あれからもう4ヶ月。






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