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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第17章 真実





「大輝、いつから…」

「わりぃ、最初から」


私達の方へゆっくり近付いてくる大輝を見ているうちに、手が少し震えていることに気付く。

やっぱり緊張してたんだな…。

先程まで確かにあった勇気がもうほとんど無くなった。
大輝が来たことで必要無くなったんだ。


「菅原、お前今なに言うつもりだった?」

「お前こそ何吹き込んでんだよ。いい加減なこと言いやがって…!」

「…やべ、コレさつき正解だわ」

「正解?何が…?」


私が尋ねると大輝は私の後ろを見た。
つられて後ろを見るけど、そこには何も無い。


「さつき、お前も出てこいよ」


壁に向かってそう呼びかけると、ピンク色の髪がひょっこり現れた。


「さつきまで…」

「私も関係ないとは言えないからね」


さつきは私の横を通り過ぎ、大輝の横に並んだ。


「お前の言った通りだわ」

「全く、止めてどうするのー?青峰くん私情入ったでしょ?」


私が理解出来ていないまま、話がどんどん進んでるみたい。

私の前で並ぶ2人があまりにお似合いで、今考える事じゃないけど、勝手に落ち込む。


「菅原くん、私のこと好きなんじゃないよね?」


さつきがその愛らしい声で問いかける。
菅原くんは否定をしない。

何で?大輝が言ってたことと違う…。


その時、菅原くんが私の方へゆっくり歩み出した。
少し身体が強張ったけど、大輝もさつきも止めようとしない。


「久瀬、違うんだ」


私の前で立ち止まり、真っ直ぐ目を見てくる。
彼と初めて目を合わせた。






「ずっと、好きなんだ」
















その意味が分からないほど鈍くはなかった。




でも到底信じられなくて。




彼の目は私が思っていたより綺麗だった。



私が理解出来たのはそれだけで。



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