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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第17章 真実



帝光祭真っ只中の昼下がり。
賑やかな校舎とは打って変わって、物音一つしない校舎裏。

そこに枯れ葉を踏みしめる2つの足音が響いた。


「まさかそっちから呼ばれるとは思わなかった」


足音の主の片方が皮肉めいた笑みを浮かべながらそう言った。
返事は聞こえてこないが、彼は構わず続けていく。


「俺はお前に許されたってこと?」

「……許すも許さないもないでしょう」


ぽつりと小さく、しかし明確な意志を持った声。
瑠衣の目には以前のような怯えはなかった。

全てを知り全てを受け入れた彼女は、彼女なりのピリオドを打とうと決めたのだ。


「…さっき、大輝に聞いたの」


つい先ほど大輝から告げられたことは自分でも正直信じがたい事だった。

私が今まで怯えていたものが一気に揺るがされ、全てでは無いけど確実に消えていった。

私の心の奥のしがらみからの解放を感じさせてくれた。


「菅原くん」


名前を呼ぶと怪訝そうに眉を顰めた。
その顔を見てると、彼も私と同じだと、そう思えてきた。




辛いのは私だけじゃなかったんだね。






「本当は私と関わるつもりなんて無かったんでしょ?」





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