第25章 【番外編】マツノトクエスト 第二十四話
アジトの最初の部屋、右と左に分かれている為最初は右側から制覇していこうと言う話になり1つ目の部屋を開ける。
「おっじゃましまーす!! ……あれ? 誰もいねぇや。ナス子、来いよ」
「うん、ほんとだ。誰もいないね?」
一応扉は閉めて部屋の中を見ると真ん中に木で歪に作られた長いテーブルと椅子。
テーブルの上には食べかけだったり、片づけていない食器だったり、床には脱ぎ捨てられた服だったりと全部ひっ散らかっていて汚い。
「なんだここ、お前の家じゃん」
━━━━━━━ベチン!
「いって!!」
「私の部屋は物が多いだけだからっ、それよりほら誰かが来る前に部屋の中漁るよ」
「へ~い、あ! 回復薬とMP薬見っけた」
【 おそ松は 回復薬 を手に入れた 】
【 おそ松は MP薬 を手に入れた 】
「こっちは……あ、また空き瓶だ」
【 ナス子は 空き瓶 を手に入れた 】
部屋の中は散らかってるけど簡素。
テーブルとイスとレトロすぎる程ボロボロの木の棚。
奥を見ると元は白かったであろう布と言うか、布団かな?既に灰色になっており枕が4つ置かれている。
「おそ松、こっち布団があるよ?」
「お、ほんとだ……げぇ、こっちも汚ったねぇな! さすがにこれ見て寝たいって思う?」
「思わないでしょ」
「そうかぁ、寝るの大好きなナス子でもやっぱ汚い布団は嫌かぁ」
「お前は一体私をなんだと……」
二人で屈んで布団の周りや枕の下を漁る。
………あ、枕の下に何か光るものが。