第22章 【番外編】マツノトクエスト 第二十一章
「んじゃ、今日も張り切ってクエストこなすぞっお前らー!!」
「「「おー!!」」」
そんなこんなで、今日も元気に借金返しのクエストに挑む私達であった。
本日の最初の討伐クエスト
【 推奨Lv27以上 討伐クエスト:盗賊のアジトを殲滅、頭領を倒せ 報酬:200000G 】
「え、頭領倒すだけじゃないの?! 何この報酬金額、すげぇ高いじゃん!!」
「昨日の討伐クエストと桁違いすぎない? 私とおそ松だけじゃ絶対に死ぬって!!」
「あの二人のボロボロな姿を見るにこれは二人で行くのは危険かもしれないな、フーン……では今日は俺も一緒にそのクエストに同行してやろう」
「だね、もう全員で行っちゃおうよ! 殲滅って事はかなりの数の盗賊がいるのかもしれないし」
しかも推奨レベルまで私たちのレベルよりも高い事からそのクエストの大変さを物語っていると言うか……。
効率よく行くなら本当は全員別々で細々としたクエストの方が稼ぐのは早いかもしれないけど、今日のクエストは直接マスターから頼まれちゃったやつだから行かない訳にはいかない。
盗賊クエストを4人で受注し、どんな交戦が待ち受けているのかわからない為、先程もらった伝説の名を持つ者にしか読めないと言うスキルの書を取り出す。
ご丁寧な事に、いつの間にかここにいる4人の名前が一つ一つ刻まれた巻物が見つかった。
自己紹介なんてしていないし、さっきはこんなの書いてなかった気がするけどいつの間に。
でもいいか、その方がわかりやすいってもんだ。
「ほい、ほい、ほいっとな」
おそ松が代表して一人一人に書を渡していく。
私もそれを受け取って、全員の手に渡った後、皆と顔を合わせて頷き羊皮紙の巻物を開いていった。
━━━━━━━━━━カッ
待てえええええええぇえええぇ!!
書物を開いた瞬間、3人の股間が神々しく輝く。
ここ宿! 宿だからね!! その場所の怪しい光と儀式をこんな目立つ所でしないでぇええぇっ!