第22章 【番外編】マツノトクエスト　第二十一章

　おそ松がノリで持ってきた装備、ビキニみたいな胸元を隠す紅色の布素材。
　下半身はなんだろこれ、ふんどし垂れ流しましたみたいな一枚のベージュの布、ほらＲＰＧの踊り子とかこういうの着てるよね？
　前と後ろをひざ下あたりまで隠してるけど横は丸見えで太ももから下が見えてしまう、金のリングが太ももと足首にセットでついている服で足はサンダルっぽい靴。
　下は黒いパンツみたいなのが着いてて、正直に言うと私の体型でこれ着たら地獄絵図だ。

「なんだよぉ、折角持ってきてやったのに！　お前が早く決めないと盗賊クエスト行けないだろ、カラ松とトド松だって他のクエスト行く予定なんだし早く決めろよ」

「わ、わかってるけどさー……じゃ、じゃあこれは？　安いし」

　私が指さした装備も全セット。
　さっき3人が選んできた装備よりはちょっと防御も魔法防御力も低いけど見た目はシンプルだし動きやすそうではある。
　飾りが少ないだけに値段も少し安めの13000Ｇ。

　真っ黒なローブでフード付き、ショートの革靴で先っぽが尖ってる仕様。
　一応帽子もついてて小さめのハロウィンで身に着けるような斜めに装着するお飾りとんがり帽子。
　でもこれ可愛い事にハリ〇タの組み分けしてくれるあの帽子みたいに顔がついている。
　喋る事はないけどデザイン的には嫌いじゃない。
　これもトド松が選んだ装備と同じで魔法防御の方が高め。
　手袋も一緒についているけどまたまた黒くていい感じの皮手袋だ。

「えー、ちょっとシンプルすぎないそれ？　その帽子も呪いとかかかってそうな帽子じゃん！　絶対ぼくが選んだヤツの方が可愛いし機能性だっていいって」

「ノンノンノン、この闇夜でも輝きそうな俺の選んだ装備の方が」

「カラ松ぅ、お前のはさっき速攻却下されてただろぉ？　ナス子がこれ着てるの想像すると面白いから俺が選んだヤツ着てみろってぇ」

「カラ松、おそ松のは却下」