第18章 【番外編】マツノトクエスト 第十七章
「フ~ン、なるほど。ランダムとは夢があるじゃないかぁ~」
「カラ松兄さんはちょっと黙ってて!」
そう言っている間にもランダムを選ぼうとする私はトド松に手を掴まれて止められている。
「ナス子姉! よ~く考えて? ゲーム好きなんだよね? それなら今この世界で一番大事なものくらいわかるよね?! 敵はどんな攻撃が効くかとかわかんない訳だしランダムなんて選んで関係ない攻撃が出たら何の役にも立たないから!」
トド松の力で抑えられてはいるのだが、やはり私はこのランダムに夢を抱きたい。
トド松の目をジっと見て早速常に発動中らしかった知らなかった効果を心の中で思ってみる。
「………っ!!」
【 ナス子の パッシブ 麻痺 を発動 させた 】
【 トド松は 麻痺 にかかった】
今だっ
「えーい! ポチっとなぁ」
6秒間の麻痺、早速役に立った。
侮れないな、6秒でも。
「なーっはっはっはっは、私これで強くなったー!!」
「あ゛ーもう!! 正座の後みたいに痺れたんだけど! 6秒って短いけどやられるとキっっついわぁ」
「よぅし、夢のあるスキルを手に入れたなぁ~ナス子。これで旅の戦力としてもより活躍できるんじゃないか、ん~?」
ドヤ顔でトド松とカラ松の顔を見ながらハリセンを構える。
━━━━━━━━━━試したい。
「ちょっ、まさかぼくらにそれやろうとしてるんじゃないよね?!」
「ウェイト! ウェイトだナス子!! やるなら外に行ってモンスターでも倒し」
「でーりゃあぁああああぁ、ランダムツッコーミ!!」
「「ギャアアアアァアアアア」」
【 ナス子の攻撃 ランダムツッコミ を 放った 】