第16章 ImmoralitY END Ⅲ（背徳END）

チャペルの音が、繰り返し響く。


「夢みたいね………。

あなた達と今日を迎える日が来るなんて………」


レフィリアの白い婚礼衣装を、春の優しい風が揺らす。

繊細な薔薇模様に編み込まれたレースと 重ねられた絹のチュールが風に舞った。

ドレスの胸元には真珠がふんだんに縫いつけられており、上品に煌めいていて。


そっと、風の吹きぬける草原に腰を下ろすと、二人も彼女を挟むようにして座った。


「レフィリア………」

二人はそれぞれ。恭しく彼女の手を取った。

「どうしたの………？」


「ずっと俺とレオを愛して。絶対に三人で幸せになろう」

「あぁ。

………フィンがあんたを愛しているのに負けないくらい、俺もずっとあんたを愛するよ」


手の甲にキスが贈られ、彼女は微笑んだ。

心から、幸せそうに………。


花々の香りに包まれ、口づけた。

一層甘い香りの中で三人―――身を寄せ合い、永遠のように長い抱擁を交わした。





ImmoralitY END　完