Little lieR【イケヴァン◆ifイベ原作】
第6章 心からの微笑
「うん………」
ゆっくりと起き上がると、側近がハーブティーを渡してくる。
「おはようございます、レフィリア様。今日のご予定は………?」
「そうね………。ナポリオーネやレオを呼んで、中庭でお茶会をしましょう」
「っ、宜しいのですか………?」
「えぇ。もうすぐ私はこの世界から消えるから
最後にいくつかだけでも想い出がほしいの」
「レフィリア、様………」
「あなたがそんな顔をすることはないよ、セバスチャン。
私は………幸せだから」
「仰せのままに………」
丁寧な所作で一礼をすると、静かに部屋を出ていった。