第7章 悲しい出来事
亮「莉奈···本当に良いのか?」
『はい、私はこの人を痛め付けたりはしません。でもまた吉原に来たらこの人は他の人に私と同じことをするかもしれません。だから私はこの人を吉原には永遠に立ち入り禁止をします。そしてお金は多額の請求をする···これで私は満足です』
亮「俺は納得いかないが、莉奈がそこまで言うんなら···」
美「私がどうのこうのって言える立場ではないから莉奈がそう言うのなら私はそれにしたがってこの男を処罰するよ」
美奈子はカイトを思いっきり引っ張り寄せて言う
カ「はぁ···」
美「なんだいその溜め息は。あんたね、莉奈が下した処罰は今までで一番あまいんだからね。それは覚えときなさい」
カ「···」
カイトは莉奈を悲しい目で見る
そんなカイトに莉奈はそっと近づいて顔についていた血をハンカチで拭く
亮「莉奈···」
『あの、カイトと二人だけでお話出来ないでしょうか?』
亮「はぁ!?そんなの許すわけ···」
美「いいよ」
亮「えっ?」
『ありがとうございます』
莉奈は美奈子に一礼をして縄で結ばれている足の部分だけをほどいてあげる
ほどいてあげている間、亮が怒りを爆発させ文句を言っていた
その怒りを美奈子が煙管を吸いながら適当に聞き手になってあげていた
『あちらで話しましょう』
カ「···」
莉奈が歩き出すとカイトは後ろから顔をうつむきながら着いてくる
そとに出て椅子がある場所に二人は座る