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イケメン戦国 短編集 R18

第7章 あんたは全部、俺のもの (家康×舞)


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番外編

「あっ、いた!三成くん…っ」

舞は三成を見つけると、家康の手を引き駆け寄った

「っ、舞様…と、家康様」

繋がれた手を見て、三成はフッと視線を逸らす

気まずそうにする三成に、舞は頭を下げた

「さっきはごめんね。私、ちゃんと家康に伝えられなかったから、家康が誤解しちゃって…」

「舞様…っ、いいえ、私の方こそ不注意で舞様にご迷惑をかけてしまいました。怪我は大丈夫そうですか?」

心配そうに見つめる三成くんにクスリと微笑み、大丈夫だよって伝えると、安心したのかホッとした表情を浮かべた

「家康様、先程はすみませんでした。家康様が思うような事は何も御座いませんのでご安心を」

「………。舞から聞いた。その…。突き飛ばして、悪かった」

「家康様……」

「けど、言った事は撤回しない。舞は俺のだから、誰にも渡す気なんてないから」

「ちょっと、家康…っ!」

「じゃ、ちゃんと謝ったし、もう行くよ」

舞の手を引っ張り、来た道を引き返してゆく舞と家康の背中を見送りながら、始まる事なく終わってしまった恋に深い溜息を洩らす

「叶わない恋とは…こんなにも苦しいものなのですね…」

ずきんずきんと痛む胸を押さえながら、三成は想いをグッと奥へしまいこんだ

2人の幸せを願いながら。



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