• テキストサイズ

▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第4章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *豊臣秀吉ルート*



手に入れたばかりの戦術書はなかなかに興味深く、三成は時間を忘れて没頭していた。
しかし、少し前から、書物の一部がふいに白くなったり、戻ったりという不思議な現象が起きていて、三成を悩ませていた。

(んー、少し目が疲れてきましたか…)

一旦目を閉じ、再び戦術書に集中しようと目を落とした。

(……え?)

今の今まで読んでいたはずの書物が消えうせ、見慣れた力強い筆跡が書物の上に踊っていた。

「これは……信長様の筆跡では…?」
「そうだよ、さっすが三成くん!」

「―――…え?」

突然、近くで声が聞こえて、三成は驚いて顔を上げた。
そこには、呆れたような笑顔を浮かべたハナがいた。

「ハナ様!どうしたのですか、このような刻限に?眠れないのでしたら、何か私が絵巻物を読んで差し上げますよ」
「えーと…うん、ありがとう!でもね、三成くん…」

ちょいちょい、とハナが書庫の扉を指差した。

「……あ」

開け放たれた扉の向こうには、すでに朝日が差し込んでいた。

「朝になったのも気付かないくらい集中してたんだね。私がいくら呼んでも気付かないんだもん」
「えぇ!?それは大変失礼なことをしましたっハナ様っ!」

そのまま土下座でもしそうな勢いの三成に、ハナは慌てて一通の書状を突き付けた。

「読んでくれるならこれがいいな!信長様からの書状」
「……なんと、信長様が直々に、私などに書状を書いてくださるとは…っ!」



「へ?」


/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp