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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第5章 ホームページ制作と不器用な我慢


あの日から二週間。
安室さんと事務所以外で会うことはなかった。
日中に会っても、あの日のような甘いものはなくて寂しさを感じてしまった。
連絡をとったら良いのかもしれないけれど長い時間、距離が空いていたから。
どのように連絡をしたら良いのかわからなかった。
それでも、会えない日が続くわけではなかったから
我慢できた。


「毛利先輩もホームページ作られないんですか?」
「あー、俺にはそういうのはなぁ」
「依頼件数も見込めますし、簡単なのでよかったら作れますよ」
「僕もやる〜」

突如足元に現れたコナンくんに私も毛利先輩も驚いて。

「びっくりした」

思わずでた言葉だった。
いつもそうだ、この子は“何かが”あるときにそこにいる。
たかがホームページの話をしているだけなのに、あまりにもタイミングがよくて怪しんでしまう。

「コナンくんはこういうの得意なの?」
「博士から教えてもらったんだ~、○○姉ちゃんは?」
「パソコンは趣味で少し。ホームページ制作も課題で昔やったことがあるから、触ればなんとなくわかるよ」

ノートパソコンをコナンくんにも見えるように応接デスクで広げた。

「先輩の写真ありますか?加工も簡単にならできますし」
「イケメンにな!」
「はいはい、先輩は十分イケメンですよ」

コナンくんがパソコンを覗き込みながら、こうしたほうがいいなど的確にアドバイスをくれるから順調に作業は進んで。

「帰って少し仕上げたいんですけど大丈夫ですか?」
「それなら僕もやる!」

コナンくんが手をあげて自分もやりたいと言い出して。
残るのは問題ないし、ここでできるならここでしていきたいけれど…

「ソフトが有料のものだから、家になるんだよねぇ…」
「僕も○○姉ちゃん家に行きたい!」

今日のコナンくんは、なんだかいつもと違う。
これまで私が距離を置いたせいもあるんだろうけど、この子はこんなにも人懐っこかっただろうか。

「じゃあ、うち泊まる?」

話したいこともあった。

「おじさん~」
「いやいや、迷惑だろっ」
「それなら夜に送りますよ」
「わ~い!!」

先輩が本当にいいのか、という目で見てきたけれど私も家で一人で考え込むより明るい気持ちになれる。
早く行きたいと言うコナンくんに頷いてそれでは少し預かりますと言い、事務所を後にした。


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