• テキストサイズ

【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第4章 認めたい気持ち


昨夜の当日欠勤を謝れば、前日に飲みに付き合わせたことを謝られて、まったく関係ないと言っても心配してくれる毛利先輩に、心の中でお詫びを伝えた。
折りを見て、と思っていたけれど先輩にこれ以上隠し事をするのも嫌なので結婚は破綻になったと伝えた。
心配をしてくれたけど、ここで引き続き働いてほしいと言われて私も喜んで、と返事をした。

それを疑う視線で見られていることに、気づいていなかった。
小さな探偵さんに。



定時に業務を終え、体調が悪かったんだからと早めに帰るように毛利先輩に言われて断るのも変だからと言葉に甘えた。
帰り際ポアロで働く安室さんの姿をガラス越しに見えて、心がなんだか温かくなった。
零も安室さんも、どちらも私の好きな人であることには変わりがなくて。
そう考えられるようになったのは、零と話せたおかげ。
帰り道にスーパーに立ち寄って、軽食とお酒を購入した。
先輩に付き合ってお酒を飲むようになり個人としてもお酒を好きになった。
“バーボンウイスキー”
ウイスキーの中でも飲みやすいその種類の味が、好きだった。

自宅で野菜スティックなどの軽食を用意して、パソコンを立ち上げた。

「…あれ?おかしいな」

いつもなら起動音が鳴った後、パスワードの入力を求められるのに。
まず、起動しない。

「いつ買ったっけこのパソコン」

軽く配線を触ってもう一度電源ボタンを押すと、起動音がした。
直ったかな、と見守るとデスクトップ他のデータがすべてなくなっていて。

「…え~…なにこれ」

昨日作成したデータはバックアップをとっていない。
また作り直しか、と思いながらなにか残っていないか適当に触って途中で心が折れた。
調べたらわかるかもしれないが、今日の気持ち的にそのような余裕はない。
音楽データは購入履歴が残っているし、人との交流を控えていたので“思い出の写真”もない。
起動もおかしかったし、そろそろ寿命だったのだと割り切って、タブレットでパソコンのおすすめ一覧を眺めながらお酒を飲んだ。

これが、初めての『警告』だったと知るのはもう少し後の話。



/ 687ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp