第10章 灯る闇は光のように眩く
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少し時間を置いて現場に向かうと、ヒーロー殺しが逮捕されたあとだった。
緑谷・轟・飯田の3人とその場に最初から居たらしいプロヒーローは病院に運送され、エンデヴァー含むヒーローたちは事情聴取を受けていた。
終綴は完全に蚊帳の外だった。
そのままこっそり、その場から立ち去る。
「…もしもし?」
『終わったのか』
「終わったけど…なんかねぇ、敵連合とヒーロー殺し、繋がりがあるのかもしれない」
『敵連合が?』
「脳無が3体くらい出てきたからね」
『ステインはどうなった』
「ん、捕まった」
『………そうか』
色々と思うところはありそうだった。
しかし終綴はそれについて何も言わず、そのまま電源を切った。