第5章 会えたけども… 紋土くん目線
明らかにこの倉庫の近くであいつのバイクが止まった。
むしろ来たと行ったほうがいいのか?
椅子に縛り付けられた俺は動けねぇ…しかもさっきの薬が効いてきたのかあつい上に呼吸が乱れる。くそっ…
「お??誰かが来てくれた見てーだぜwまあ暮威慈畏大亜紋土2代目総長のバイクが止まってたらそりゃあわかるかw
おい誰か見てこい。」
その5分後だろうか。明らかにやりあってる音。そして高らかに聞こえる宣言の声。そうだ。ぜったいあいつだ。
「やっぱり来た見てえだなwじゃあ俺らはスタンバイしておこう。オメーはもう動けねえなw」
なさけねぇ。おれは何も出来ねぇ。
ぼーっとして、火照った体がだるい。
そこに聞きなれた声が響いた。
☆「紋土っっっ!!!!!」
いつもより気崩れた服。息が上がってる。目には少し涙。
そして無防備な背中目掛けて布をもった男が口に当てる。
は俺のすぐ目の前で床に散った。