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裏『探偵』αな女がΩの男達に求愛される話。

第6章 運命の番(過去編)1


私の今世は結構なお嬢様であったキャリアウーマンの20代前半、後半のαの女だ。強いていうなら前世の記憶があるということだろうか…ちなみに運命の番は4人いたりして、過去を思い出すと頭を抱えてしまった記憶が懐かしい。

一人目の番は萩原研二さん。私よりも年上のお兄さんで私はまだ帝丹高校に通っており…濃い匂いのするαの高校生、美人だからかモテたという感じだ。学校から近いという理由で親が建設した高層マンションに一人暮らしで住んでいた。そこで爆発物が発見されて何事かと玄関のドアを開ければ、Ωの男が私を恍惚と見下ろしていたのだ。警察官だとは直ぐに理解するもぶわっと香る甘い匂いに、この人まさかΩかと目を見開いた。口元を抑えて快楽に耐える男はずるずるとへたりこんでしまい真っ赤な顔で涙を流した。

「お、お兄さん…大丈夫ですか?」
「ん、くっ…は、はぁっ…」
「ちょ、ちょっと待って下さいね!」

私は毎日かかさず飲んでいた発情抑制剤とペットボトルの水を持って来て男に手渡すが、身体が小刻みに震えてコロリと薬が手元から転げ落ちる。全く飲めるような状態ではなく、頭がぼーとして私の声も届いておらず…これは絶対に駄目なやつだわと困り果てた。余り初めてお会いした、ましてや警察官相手にはしたくはなかったのだが緊急事態だから仕方ないと頭を切り替えて、ペットボトルの水を口に含むと相手の唇に触れて薬を投げ入れた。そのままぐっと触れるように口を塞ぐ。無理矢理薬を初対面のαの高校生に口移しで飲まされてかなり驚いた顔をしたが、それも一瞬のうちに快感に変わり舌が絡まって来た。やはり顔に似合ってはいるが、ディープキスが上手でこちらとしてはタジタジである。ヘビースモーカーなのかタバコの香りと甘い匂いに噎せそうだった、これは本当に貞操の危機に思えてしまい両手で男の肩を押して「落ち着いて下さい」と問い掛ける。とろんとした顔で私を見る男に…うわっ、エッロ。と思った私は悪くないと思われる。

「もっと…」
「いやいや、お兄さん!爆発物は!?」
「ばくはつ…おれは、きみがほしい…」
「おい、警察官。私死にたくないからそこは欲望より理性のほうが勝ってよ。家がなくなるのも困るんだけど…分かった。爆発物を解除出来たら話をしよう?それじゃあ駄目?」

私の言葉に薬も効いて来たおかげなのか男は待っていて欲しいと伝えて出て行ってしまった。
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