• テキストサイズ

王の孔雀石【ONE PIECE 】

第1章 前編 赤髪の皇帝 白髪の少女



今までの彼女からは想像もつかない程の攻撃が、シャンクスへ繰り出される。

一般人の目には見えない速さで繰り出される、二人の攻防。

シャンクスの剣は、まだ抜かれていない。

剣を構え、最初から本気で取り掛かっているユーリとは正反対に、冷静に相手の動きを分析しながら、その攻撃を交わし流す。


ーーー知力、機動力、威力、覇気、戦術、全てにおいて相手が格上なのは分かっている。


ユーリの放った覇気は大地を揺るがすが、目の前の男は微動だにしない。

ーーー最初からこの戦いに、勝利など期待していない。

シャンクスが悪魔の実の能力者なのかも分からないこの状況。
正直、勝ち目はないのだろう。

剣を抜いていないのが、何よりの証拠だ。

私のこの酔狂な提案を受けたのは、ただの気まぐれか暇つぶしか。

そこそこ力の持っており、慢心している女の戯言だと、そう思ってるのだろうか。












それならば、それでいい。

その油断には必ず、隙が出来るのだから。

私はまだ、全力で戦っていない。





シャンクスが割れた大地を避けるため、飛び上がった。





その瞬間、私は再生の能力を発動する。




全ては一瞬の出来事。

割れた大地は綺麗になくなり、ユーリはその地を踏み舞い上がる。

宙に浮いているシャンクスは一瞬だけ、視線をユーリへ向けた。



シャンクスの死角に入ったユーリ。






その剣先は、彼の首元まで迫っていた。







/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp