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王の孔雀石【ONE PIECE 】

第2章 中編 古代都市シャンドラ






「さぁ、一気に行くぞ!!」


彼の掛け声と共に放たれた強烈な一撃。

一瞬にして辺りが火の海になった。


ポセイドンの結界がなければ、被害はこんなものじゃなかっただろう。



「ありがとう」


ユーリは火の海の中に突っ込んでいった。


狙うは彼らの中心にいる、ボスだ。




ーーー機械ごときが調子に乗るな!!

火の向こうから繰り出される攻撃を、間一髪でユーリは避ける。

「その機械ごときに、あなたは以前も負けましたね」

ユーリの言葉は挑発となり、相手を煽る。

古代兵器が3体揃うのは、向こうも予想してなかっだろう。

ユーリとて、さっきまで気づかなかったのだから。

だが、そのお陰で相手の隙を付くことができて、ここまで来ることが出来たのだ。


ユーリの描いた魔法陣は、強力な一撃を放つ。

それは相手の身体を焼き尽くした。

この力は、以前彼らを封印したものを同じものである。

封印完了まで時間が掛かるが、今できる最善の方法がこれしか思いつかなかった。


「…っ!」



長期戦に備えてユーリが警戒していると、突然鋭い光が彼女を襲った。

けして油断していたわけではないが、片腕の彼女は咄嗟に自分の身を守れなかった。


その光は、ユーリの胸を貫き、コアに傷をつける。


ーーーあ、これはまずいですね


コアは人間で言う心臓の部分だ。

ユーリは身体の機能が一気に低下していくのを感じた。


ーーー何度も同じ手が通用すると思うなよ!!

火の海から現れた、強大なモノ。

何度見ても吐き気がするほど、禍々しい姿をしている。

ユーリは舌打ちすると、エネルギーを最大限に放出した。










「やめろ」


ユーリが壊れる覚悟で動こうとした時、目の前を過った赤。







シャンクスは、身体を翻すと、その中心へと剣を突き立てた。



途端に湧き上がる絶叫。




彼の持つ剣は、赤黒い光を放っていた。




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