第13章 今夜は朝まで離さない/後編/R18
「あ"… う"…!!」
「くっ… 莉菜、さん」
莉菜さんの爪が 俺の背中に食い込む。
やっぱり指とアレとじゃ、全然違うか…
「痛い、よな…、ごめん、ほんとに……」
膣壁が、俺の侵入を拒むかのように圧迫してくる。
キツい…
喰い千切られそうだ。
今もし 自分勝手に腰を振れば 10秒もあればイク。
「っ、ごめん…」
痛がる彼女を前に、キスして頭を撫でるくらいしか俺には出来なくて。
目尻から頬にかけて何度も唇を押し当てた。
すると…
「そ、そんなに謝らない、で」
莉菜さんが、荒い息の合間に口を開いた。
「でも、」
「痛い、けど…っ、幸せ……」
「!」
「佐助くんと ひとつになれて、嬉しいよ……」
ポロポロ涙をこぼし、莉菜さんが言う。
「莉菜さん、俺もだ」
本当に… こんな気持ちは初めてだ。
俺も今、感じたことのない幸福感に包まれてる。
下半身を繋げたまま、汗ばむ身体をぴったり密着させて強く抱きしめ合った。
キスしたり、時々 胸に触れたり…
動かなくても、それだけで充分過ぎるほど気持ちがいい。
痛みが引くまでは このままをキープしよう……
………
………