第17章 焦るのは当たり前
私の声に反応した人達が外に出てきた
ナースなんかはブリンクして目の前に出てくるから驚いた
でも一番驚いたのは自分が生きているということだ
よく生きていられたな私
今思えば皆は殺人鬼
殺されてないのは奇跡に近い
ハントレスが娘とか言って私を気に入ってくれた
でも、気に入ってなかったら?
…物騒なことを気にしちゃいけない
ヘタなことは考えない方がいい
『あはは…は…』
「うさみちゃんどうしたの!?マイケルはどうして倒れているの?」
「うさみその痕は…」
ドクターが首に手を持ってくる
その時マイケルが私の首に手を掛ける姿がフラッシュバックされた
思わず手をバシリと払い除ける
ドクターは…いや、皆が驚いたような顔をしていた
ハッとして自分も驚いた
ドクターは心配して首を確認しようとしただけなのに…
気が動転して何をしているのか分からなくなってきた
『ごめ、ごめん…そんなつもりじゃ…』
「いやっ…私の方こそすまない…突然手を伸ばしちゃったから驚いたのだろう…?」
「ねぇうさみちゃん…?大丈夫?何が起きたのか説明できる?」
ナースが優しく、ゆっくりと聞いてくる
スゥと息をすって落ち着いて事情を話した
話終えて周りを見ると皆外に出てきていた
なんか…申し訳ないことをした気が…
「うわっ酒臭ッ!なんだコイツ飲みすぎたのか?」
フレディが鼻をつまんでコイツ(マイケル)臭いアピールをする
「そう…マイケルが…でも無事で何よりですね…
とりあえず中に入りましょう…その方が落ち着くはずです」
『ありがとう…』
その後酔いで寝込んだマイケルはリサ(ハグ)ちゃんの“おまじない”で家に送られたみたいだ
おまじないって凄いなぁ…どんなおまじないなんだろう?
ところでママはさっきから黙ったままで固まっているがどうしたのだろうか…
お腹でも壊した?それとも…怒ってる?
そして何事もなかったかの用に皆お酒やら食べ物を食べ始め、楽しそうに会話する
少し呆気にとられたが自分も便乗して食べ物をつまんだ