第7章 寒い夜
耳が痛くなるほど静かな空間…
魅菜
「だれか!助けて下さい!!お願い!」
そこに虚しく響く私の声…
誰も返事は返してくれない。
魅菜
「誰か……助けて………」
徐々に私の元気が無くなっていく。
そしてついに…私の脳裏に"自殺"という言葉が浮かぶ。
(舌をか噛みちぎろう…)
こんな訳の分からない世界で、
こんな仕置をされて絶望しかない。
この仕置が終わったら次は私の意思を無視したお見合い…そして、
妖怪の子供を産まないといけない未来…
全てが辛すぎる!
魅菜
「んっ……んんっ!!」
力一杯噛む。