第2章 1
「ルフィ!!」
「た…頼む!! 見逃してくれっ!!」
マキノと村長が叫ぶ。
だがその時、
「港に誰も迎えがないんで何事かと思えば…」
「!」
村長とマキノの後ろから響く声。
「いつかの山賊じゃないか」
「船長さん!!」
シャンクスであった。
「ルフィ! お前のパンチは銃のように強いんじゃなかったのか?」
「………!! ………!! うるせェ!!」
「ん?メイカはどうした?まさかお前らが窒息させたか?」
「...」
シャンクスの声にヒグマはギロリと睨む。
「海賊ゥ……。まだ居たのか、この村に。ずっと村の拭き掃除でもしてたのか? 何しに来たか知らんが、ケガせんうちに逃げ出しな。それ以上近づくと撃ち殺すぜ、腰ヌケ」
「………」
近くにいた山賊はシャンクスの顔に鉄砲を向ける。
「てめェ、聞こえなかったのか!? それ以上近づくな。頭、吹き飛ばすぞハハハハ!!」
「ヘヘヘヘ!!」
笑いだす山賊達。
「銃を抜いたからには、命を懸けろよ」
「あァ!? 何、言ってやがる」
山賊が眉を吊り上げると、シャンクスは笑う。
「そいつは威しの道具じゃねェって言ったんだ…」
突然、銃の音が響いた。
「!」
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