第2章 1
青空、晴天。村に住む少年と少女は買い物カゴを手に持ち魚屋の前に立つ。
「にひ、魚くれっ!! 魚屋のおっちゃん」
「おまけ、ちょうだい!」
「お前はなんなんだ」
少年、モンキー・D・ルフィ。少女、ペール・D・メイカ。
「よう、ルフィ、メイカ。近頃楽しそうだな。お前ら今日も海賊達の航海つれてってもらえなかったんだろ? それに一生泳げねェ体になっちまって」
「いいんだ! 一生カナヅチでも、おれは一生船から落ちない海賊になるから!」
「泳げない海賊だっているもーん!」
「それより、おれは〝ゴムゴムの実〟でゴム人間になれたから、その方がずっと嬉しいんだ!! ほら!!」
そう言うとルフィは頬をびよんびよんと伸ばす。
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