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【実況者】蟹の好きな花【rtrt夢】

第4章 全身ラジオ〜幼馴染みの話〜


 
【あだ名が付きました】


「あのさぁ……」
「うん」
「めっちゃ、気になってることがさ、あるんだけどさぁ……」
「ほう」
「…………なんで俺の幼馴染み、皆から『お花ちゃん』て呼ばれてんの?」
「ぶッ、アハハッ、確かに前回のラジオから呼ばれてんね。タグにも『お花ちゃん(妄想)』とか書かれたんだっけ」
「そうっ、そうなの! びっくりしてスクショした!! あれから他の動画でも幼馴染みの話すると『妄想乙』とか『またレトやんがお花ちゃん(妄想)の話してる……』とかコメントで言われるの! 呼び名は結構可愛いから許すとしても、妄想呼ばわりはやめてよ!? ていうかキヨくんのせいでしょ、コレ広まったの!」
「そうだっけえ、ぼくわかんない」
「あからさまなすっとぼけ方しやがって。前回のラジオ投稿した後にキヨくんがツイッターで『可愛い幼馴染みのお花ちゃん(妄想)かあ、いいなあ』なんて呟いたから! あっという間に広まって、呼び名と妄想設定が定着しちゃったんだよお!! もおお!!」
「だってさー、紹介してって言ったのに、結局あれからちっとも紹介してくれる気配ないじゃん、レトさん。相変わらずお花ちゃんの話はよく聞かされるけど。やっぱり実際に顔会わせないと信じられないんだよなー。俺以外の実況仲間とかで、誰か会ったことあるひといないの?」
「……いない……」
「ほらー、そりゃ妄想説広まってもしょうがない」
「う……だって、あの子に君たちのような不健全な男を近づけたくないんだもん……会わせたくない……綺麗なままでいてほしい……」
「すげえ拒絶されてる」
「惚れられたら困るし……」
「俺が? お花ちゃんが?」
「キヨくんがね。お花ちゃんは絶対おまいらみたいな根暗実況者に靡いたりしないけど」
「根暗どころか精神的に病んでるんじゃないか説ある実況者が何言ってんだ」
「うっさいわ。根暗だろうが病んでようが、可愛い幼馴染みが今もそばに居てくれる時点でおまいらとは立ってる場所が違うんだよ、ふふん。いやあ悪いね、大きな越えられない溝を作ってしまって」
「はいはい。まあ、惚れるかどうかは会ってみないとわかんないよなー、って事で紹介して」
「絶対いやだ」
「マジトーンじゃん……」


 
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